2026年10月23日、パーク24は 「タイムズカーWebシステムへの不正アクセスによる個人情報漏えい(第5報)」 を公開しました。
今回の第5報は、これまでの続報と比べて内容が大きく進展しており、
- 漏えい件数の確定(最終値)
- 外部送信が確認されたデータの詳細
- 本人確認書類画像の保有ルールの廃止
- お見舞金3,000円の支払い決定
- 攻撃原因の確定(Webシステムの脆弱性悪用)
など、ユーザーにとって極めて重要な情報が含まれています。
この記事では、公式発表の内容を専門的にわかりやすく整理し、 ユーザーが取るべき対応や今後の見通しを解説します。
■ 1. 事案発生から現在までの経緯(時系列)
- 9月25日:異常アクセスを検知 → 調査開始
- 9月26日:侵害環境の切り離し完了
- 9月28日:第2報(660万件の漏えい確認)
- 9月29日:第3報(本人確認書類画像 約160万件)
- 10月16日:第4報(本人確認書類画像の保有廃止を発表)
- 10月23日:第5報(フォレンジック調査完了 → 最終件数確定)
→ 第5報は「調査完了フェーズ」 にあたる。
■ 2. 漏えいまたは漏えいのおそれが確認された情報(最終確定値)
フォレンジック調査の結果、 タイムズカーWebシステムおよびタイムズクラブWebシステムの両方が侵害されていた ことが判明。
▼ タイムズカーWebシステム(①〜⑤)
① 氏名・住所・生年月日・電話番号・メールアドレス・運転免許情報
6,628,007件 → 外部送信の痕跡あり
② 属性・識別情報(法人部署名・会員番号など)
- 法人部署名:3,677件
- 会員番号:8件
- タイムズビジネスカード番号:113件
- 連携サービスID:4件(※第2報の9件 → 4件に修正)
③ ハッシュ化されたパスワード
4件
④ 暗号化された本人確認書類画像(外部送信あり)
1,464,800件
⑤ 暗号化された本人確認書類画像(外部送信なし)
891,602件
→ 合計:2,356,402件の本人確認書類画像が攻撃者にアクセスされた
▼ タイムズクラブWebシステム(⑥)
⑥ 氏名・住所・生年月日・運転免許情報
5件
タイムズクラブカード番号
19,510件
タイムズビジネスカード番号
12件
連携サービスID
135,436件
クレジットカード番号の下4桁
28件(決済情報は非保持のため全桁は漏えいなし)
■ 3. 本人確認書類画像の保有ルールを廃止
従来:
- 会員期間中+退会後7年間
- 暗号化して保管
- 不正利用対応や本人確認業務のため保持
第5報で正式に以下が決定:
✔ 会員登録完了後は本人確認書類画像を保有しない
✔ 現在保有している画像は2026年10月末までに全削除
ただし:
- 将来問い合わせ対応のため、同一性確認用の情報は保全
→ 日本の企業としては異例の「画像保有ゼロ化」対応。
■ 4. お客様への影響(リスク)
現時点で:
- 売買・公開の事実は確認されていない
- 不正利用の事実も確認されていない
しかし、漏えいした情報には以下が含まれるため、 リスクは依然として高い。
想定されるリスク
- フィッシングメール
- なりすまし申込み
- 不正勧誘
- 個人情報の悪用
- 本人確認書類画像の将来的な復号リスク(暗号化されているが完全否定不可)
■ 5. お客様への対応(第5報で新たに追加)
① 個別通知の継続
② 専用窓口の設置(24時間)
電話:0120-25-8924 フォーム:https://share.timescar.jp/inquiry.html
③ お見舞金 3,000円の支払い決定(新情報)
対象:
- 暗号化された本人確認書類画像にアクセス・外部送信の痕跡があるユーザー
形式:
- 現金または金券(詳細は後日案内)
→ 補償ではなく「お見舞い金」だが、実質的な補償に近い。
④ 新事実が判明した場合は追加案内
■ 6. 発生原因(確定)
外部専門機関の調査により、 Webシステムに存在した脆弱性が悪用されたことが原因 と確定。
攻撃者は:
- 脆弱性を悪用して侵入
- システム内の情報を探索
- 取得した情報を利用してDBやファイル領域へアクセス
→ 典型的な Webアプリケーション脆弱性攻撃(推定:認証回避・権限昇格・ファイルアクセス系)
■ 7. 現時点での対応状況
- 侵入経路の遮断完了
- 同一構成システムの点検・脆弱性対策完了
- 監視・検知強化の追加対策を実施
- セキュリティ体制の高度化を継続
→ 技術的な封じ込めは完了している。
■ 8. 今後の対応(第6報以降の予測)
- 外部専門家を含む調査委員会でガバナンスを検証
- 年内を目処にセキュリティ強化策を公表
- 必要に応じて追加の個別通知
- お見舞金の支払い方法を案内
■ まとめ:第5報は「最終確定フェーズ」+「補償フェーズの開始」
今回の第5報は、これまでの続報と比べて内容が大きく進展しており、
- 漏えい件数が最終確定
- 本人確認書類画像146万件に外部送信痕跡
- 画像保有ルールの廃止(10月末までに全削除)
- お見舞金3,000円の支払い決定
- 攻撃原因が脆弱性悪用と確定
という極めて重要な内容が含まれている。
ユーザーの不安は依然として残るものの、 企業側の調査は完了し、補償フェーズに入ったと考えられる。

コメント