中古車価格が下がらないのは円安が原因|整備士が“今買うべき車”と“避けるべき車”を実体験で解説

車

■ はじめに

2021年以降、中古車の価格は異常なほど高騰しています。 「なんでこんなに高いの?」 「中古車って今買うべきなの?」 そう感じている人は多いはず。

整備士として 北海道・東海・三重・愛知 で8年間働いてきた僕の実体験と、ニュースで報じられている事実を合わせると、 中古車価格が下がらない理由は “円安 × 海外輸出 × 新車不足” の3つが重なった結果だと断言できます。

この記事では、

  • 中古車価格が上がった本当の理由
  • 円安で値上がりしやすい車
  • 整備士が選ぶ「今買うべき車」
  • 整備士が選ぶ「避けるべき車」 をまとめて解説します。

■ 中古車相場が一気に上がった理由①:コロナ × 半導体不足=新車不足

中古車高騰のスタート地点は 新車不足 でした。

● コロナで世界中の工場が止まった

2020〜2022年にかけて、世界中の自動車工場が一斉に停止。 部品メーカーも止まり、輸送コンテナも不足し、労働力も足りない。 結果として 新車の生産台数が激減。

● 半導体不足で新車が作れない

自動車は今や半導体の塊。 エンジン制御・安全装備・ナビ・センサーなど、ほぼすべてに半導体が使われています。

半導体工場が止まったことで、 新車の納期が半年 → 1年 → 1年半 と伸び続けました。

● 整備士として現場で感じた異常事態

僕が整備士として働いていた時期、

  • 新車の納期未定が当たり前
  • 人気車種は「次の入荷は半年後」
  • お客さんが「新車が来ないから中古でいい」と言い始める
  • ディーラーが中古車を積極的に仕入れ始める

こんな状況が続きました。

● 新車が買えない → 中古車需要が爆増

新車が手に入らないから、 人々が中古車に流れた。

中古車の在庫が減る ↓ 中古車の価格が上がる

これが中古車高騰の「最初の引き金」です。

■ 中古車相場が上がった理由②:円安 × 海外輸出で日本の中古車が買い占められた

ここからが本題。 中古車価格が下がらない最大の理由は 円安 です。

● 円安で日本車の輸出が儲かる

円安になると、海外で日本車を売ったときの 円換算の利益が増える。

例: 1ドル=110円 → 150円 同じ車を海外で売っても、 日本の業者が受け取る円の額が増える。

つまり、 輸出業者は海外に売ったほうが儲かる。

● 海外で日本車の需要はずっと高い

特に人気が高い地域:

  • 中東(砂漠でも壊れない)
  • アフリカ(整備しやすい)
  • ロシア(中古車依存度が高い)
  • 東南アジア(トヨタ・ホンダのブランド力)

日本車は 壊れない・整備しやすい・部品が手に入る という理由で世界的に人気。

● 海外バイヤーが日本の中古車を大量に買い付ける

円安で儲かる → 日本車の需要が高い この2つが重なり、 海外バイヤーが日本の中古車を買い占める。

結果として、 国内の中古車在庫が減り、価格がさらに上がる。

■ 円安で“値上がりしやすい車”の特徴

整備士として現場で見てきた経験と、輸出の傾向を合わせると、 値上がりしやすい車には共通点があります。

● 海外で人気の車

  • ランドクルーザー
  • プラド
  • ハイエース
  • ハリアー
  • フィット
  • ヤリス

● 整備性が良い車

海外では「壊れたら自分で直す」文化があるため、 整備しやすい車は人気。

● 走行距離が少ない車

海外輸出では「距離が少ない=価値が高い」。

● 都市部で使われていた車

雪・塩カル・海沿いの劣化が少ないため、輸出向けに人気。

■ 整備士が選ぶ“今買うべき中古車”3選(実体験ベース)

ここからは僕の実体験をもとにした「買うべき車」。

① トヨタ・フィット

  • 故障が少ない
  • 部品供給が安定
  • 整備性が良い
  • 海外需要も高い → 高騰していても“値段に見合う価値”がある。

② トヨタ・ヤリス

  • エンジンが丈夫
  • 電装系のトラブルが少ない
  • リセールが強い → 長く乗るならコスパ最強。

③ スズキ・ソリオ

  • 軽より丈夫
  • 車内が広い
  • 整備性が良い → 家族用途でコスパが良い。

■ 整備士が選ぶ“今は避けるべき中古車”3選

① 海沿い地域で使われていた車

塩害で下回りが腐食しているケースが多い。 見た目はキレイでも、下回りがボロボロの車は本当に多い。

② 北海道の古い車

塩カルで下回りが腐食している。 整備士として何百台も見てきたが、雪国の古い車は本当に危険。

③ 古い輸入車

部品代が高騰している。 修理代も高い。 中古で安く買えても、維持費で後悔する人が多い。

■ 地域によって中古車の価値が変わる理由

● 北海道

塩カルで下回り腐食 → 価値が下がる

● 東海(愛知・岐阜)

都市部で走行距離が少ない → 価値が上がる

● 三重(海沿い)

塩害で劣化が早い → 価値が下がる

● 愛知(工業地帯)

法人車が多く、整備履歴がしっかりしている → 価値が安定

■ まとめ|円安で中古車は高騰する。だからこそ整備士視点が必要

  • 中古車高騰の原因は「新車不足 × 円安 × 海外輸出」
  • 値上がりする車には共通点がある
  • 整備士視点なら“買うべき車”と“避けるべき車”が明確
  • 高騰時代は「状態 × 地域 × 整備履歴」で選ぶべき

中古車の価格は、円安が続く限り 簡単には下がらない。 だからこそ、整備士としての視点で「本当に買うべき車」を選ぶことが大切です。

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